Tuesday, December 05, 2006

海辺のカフカ 読書感想文 その2

カーネル・サンダーズのすばらしさは語り尽くせませんが、
この物語の一番重要なポイントは星野君の存在だと思うのです。

奇異なキャラクターばかりの中、唯一普通な星野君。
彼なしでは、読者はこの物語に現実感を見いだせないのではないでしょうか。
実は、僕が一番感動したシーンは、彼が仕事の事を忘れてしまう所。
ナカタさんに心引かれて、
トラックの運転手から簡単にドロップアウトしてしまう。
仕事なんてまた探せばなんとかなるさ、と。
もう一人の主人公と言ってもいいと思います。

全体のストーリーは宮部みゆきのブレイブストーリーにも通ずるものがあります。
少年が、別の世界(少年自身の内部世界)に入り、強くなって現実に戻ってくる...
強くなるって大変ですが。


個人的なお話になってしまいますが、
僕も"強くなる"為の試練が与えられることが多いです。
ある日、急に目の前に試練という高い壁がどーんと置かれて、
「乗り越えろ」と言われます。
今まで何度もそういう事があったんですが、
なにしろいきなり来るもので、毎回腹がたちます。
もっとゆっくり、階段状に大人になりたいのに、と。
実は今、目の前に壁があるんですが...

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