どんなに頑張ってもプレゼン資料が完成しない理由とは?

会社や研究室で、人前で発表する時に使われる、PowerPoint...
もしくはKeynoteで苦労している方は多いのではないでしょうか。

内容はともかく、
・わかりにくい
・字が多すぎる
・絵がわからない
・なんかさみしい(空白が多い場合に言われる)
という批判をプレゼン資料作成時に毎回浴びせられるはず。
「それは個人の好みじゃん...」という気持ちを抑えながら。
さて、これはどう対処すればよいのでしょうか?

この状況が続くと、普通の人が見出す突破口としては、
プレゼン資料のスキルを上げるよう努力します。
例えば、プレゼンテーションの極意的な本を買ったり、
プレゼン教育の授業を受けたり。
しかし、ここで問題が起きます。
本や教室で教えてもらえる最高のプレゼンテーションは、
実際には使えない、のです。

最高のプレゼン、でよく例に挙げられるのは、
TED talkやアップル社のプレゼンですね。
少なく大きな文字、シンプルな絵、余白...
聞いていてもわかりやすい、と実感できるはずです。

彼らは本来のPowerPoint(またはKeynote)の使い方をしていると思います。
しかし、彼らではなく、我々が作る会社や研究室のプレゼン資料は、

Word資料を横長四角にしたもの

が求められているのです。

どういうことか、Wordの特質を振り返ってみましょう。
Word文書は詳細な内容が書かれ、それをWordの資料だけで理解できるようになっています。
論文なんかはその最たる例ですね。
「僕の考えはここに書いてあるから読んでおいてね」ということです。
一方Powerpointは、資料を見せつつ言葉で補足するものです。
ですから、資料には詳細全てを書かなくてよい、のです。本来は。

ここまで言うとわかると思うのですが、
会社や研究室で作るPowerpointは、本来のWordのように、
そのPowerpoint資料だけで理解できるものが求められるのです...
本来のPowerpointではなく、Word文書を横長の四角に変えたものなのです...

さて、残念ながらTEDやアップル社のようなプレゼンは、社会では許されないことがわかりました。
現にslideshareやspeakerdeckにアップされている資料も資料だけ読めばわかるわけで、
「そういう」資料ということなのです。

しかし天国がないからと言ってあきらめてはいけません。
ワード的なパワポを作る時点でゴミになりがちなのに、あなたが諦めたら社内レビューも通りません。
個人的に僕が普段注意していることは
・文字は大きく(1枚資料を2枚に分けてでもやるべき)
・文章は体言止め
・図は包含関係、関係図、2次元グラフ程度にしておく
・色はあまり使わない(白黒印刷されても影響の少ないように...)
ですかね...もちろん、上司や研究室なら教授の好みに合わせましょう!

さて、明日もプレゼン頑張ります。

Comments

Popular posts from this blog

conda clean --allはやってはいけない

MacbookやiMacのSSD/HDDを完全消去する(High Sierra対応版)

意外とめんどいmac OSXでのddコマンド