MacbookやiMacのSSD/HDDを完全消去する(High Sierra対応版)
---update---
2020年版の記事をかきましたので、こちらもご覧ください
-----------
最近macOSのファイルシステムがAPFSになった関係で、昔と少し方法が変わっているので、方法を書きます。
(コマンドラインでゼロ書込みをやる方法と言っても良いかも)
0. SSDやHDDを完全消去する前に
まだログインできる状態で以下はやっておきましょう。
・iCloudログアウト
システム環境設定>iCloud>「Macを探す」のチェックを外し、左下の「サインアウト」
・iTunesのアカウント解除
iTunesのメニュー「アカウント」>「サインアウト」
・Office365のサインアウト(もし必要なら)
各オフィスを起動した時のメニュー左上アイコン>サインアウト
https://portal.office.com/account/#home
の「インストールステータス」で、今サインアウトしたマシンを削除します。
・Adobe等のライセンス認証の解除
1. USBメモリ起動macOSインストールディスクの準備
2. 1で作成したUSBメモリから起動
の「Startup Managerを使う」
3. APFSからHFS+への変換
詳しい方は「ディスクユーティリティ」を起動し、SSD/HDDを選択して「削除」メニューに進まれたかと思いますが、
昔あった完全削除メニュー...複数回のゼロ書き込みメニューがhigh sierraでは無くなっています。
そもそもその完全削除はAPFSでサポートされてませんので、まずファイルシステムをHFS+に変換します。
上部メニュー「アプリケーション」から「ターミナル」を選択してターミナルを起動します。
diskutil list
とすると、現在マウントされているディスク一覧が出てきます。多分
/dev/disk0 の
2:が「Apple_APFS」になっていると思います。これをまず削除します
diskutil apfs deleteContainer /dev/disk0s2
次にHPS+にフォーマットします
diskutil eraseDisk JHFS+ "Untitled" /dev/disk0
4. 完全削除
これで完全削除ができるようになりますが、high sierraからは「ディスクユーティリティ」にこのメニューが無くなってしまったので、引き続きターミナルから操作します
diskutil secureErase
とすると以下メニューが現れます。
Usage: diskutil secureErase [freespace] level MountPoint|DiskIdentifier|DeviceNode
Securely erases either a whole disk or a volume's freespace.
Level should be one of the following:
0 - Single-pass zeros.
1 - Single-pass random numbers.
2 - US DoD 7-pass secure erase.
3 - Gutmann algorithm 35-pass secure erase.
4 - US DoE 3-pass secure erase.
Ownership of the affected disk is required.
Note: Level 2, 3, or 4 secure erases can take an extremely long time.
今回はレベルは「2」、アメリカ国防省の7回削除にしてみます。
(ちなみに3にすると35回!書き込みです)
diskutil secureErase 2 /dev/disk0
ディスク容量によっては長時間かかりますが、これで完全削除ができます。
5. OSの再インストール
ターミナルで「exit」して作業を終え「ディスクユーティリティ」を起動します。
SSD/HDDを選択して「削除」メニューからAPFSでフォーマットし、
ディスクユーティリティを終了して、macOSのインストールを実行します。
お疲れ様でした!
これで安心して手放せると思います。
Comments